リモートワークが始まって2年。とうとう念願の、自動昇降デスクを買うことができました。40歳を手前にして、より健康への意識を高めていきたいということ、快適な環境で作業したいというのが主な理由です。
今回買ったのはSANODESKのEC5。自動昇降デスクといえばFlexispotや、山善、アイリスオーヤマなんかが有名で、このブランドはあまり馴染みがないかもしれません。
ただ、結論から言うと、SANODESKで良かったな、と思っています。今回はSANODESKを選んだ理由や、実際使ってみてよかった点、悪かった点について解説します。
自動昇降デスクを買うにいたった背景
以前は安いダイニングテーブルを机替わりにしていました
自動昇降デスク、気になってはいました。実際、前職のオフィスにも自動昇降デスクがあり、私も使っていました。
しかし、コロナから2年。ほぼオフィスに行く機会はなくなりました。そして、コロナの間に、しれっと転職をしました。(新しい職場にもほとんどいきません。)その結果、家でPCを触るケースが、以前とは段違いになりました。
コロナが始まった当初は、ダイニングテーブルとダイニングチェアで仕事をしていました。一人暮らしをしていた時に買ったものなので、セットで2万円くらい?の安い家具です。結婚し、引っ越して、新しいダイニングテーブルを買ったので、古いダイニングテーブルを僕の仕事机替わりにしていました。
腰への負担を意識して自動昇降デスクに
で、安いダイニングテーブルとダイニングチェアで仕事をしていると、身体への負担がヤバいことに気づいたのです。
コロナ禍で在宅で仕事していると、意識して身体を動かさないと、本当に歩きません(一日の歩数が1000歩いかない日もザラです。)で、家で仕事ができると、どうしても労働時間も長くなる。椅子にずーっと座って作業していると、以下のような症状がでてきました。
- 腰痛
- 猫背、巻き肩(以前から猫背でしたが、輪をかけてひどくなりました。)
- もも裏の張り、痛み
で、痛みを改善するために整体に通っているのですが、どの整体でも「仕事中の姿勢とストレッチが一番大事」と言われるのです。
整体でお茶を濁しても、一番長い時間をかける仕事中の姿勢を改善する必要がある、そんな思いで、一念発起して、机と椅子を買い替えることを決断したのです。その中で、机は、自動昇降デスクが、身体への負担も少ないだろう、ということで、(そして思ったより安かったので)自動昇降デスクを買うことに決めたのでした。
自動昇降デスクを選ぶ際のポイントとは?
では、自動昇降デスクを実際に選んだ際に、どの辺に注意したかについて、解説していきましょう。
天板のサイズで選ぶ
個人的に、最も重視したかったのが、天板のサイズです。
天板の大きさは、PCで例えると、「メモリの大きさ」に例えられます。つまり、天板が大きければ大きいほど、処理速度が速くなる、ということですね。
私自身、個人のPCと仕事のPCを二台スイッチして使うこと、そして、片付けるのが得意ではないので、なるべく広い環境で仕事をしたいと思い、160㎝前後の天板のデスクを探すことにしました。
でも、既製品で、天板と脚が同じタイプのもので、160㎝のものって、ほとんど見かけないんですよね…だいたいが120㎝、あっても140㎝がいいところでした。
でも、やっぱり大きい天板が欲しい!と思い、「天板と脚が別々のタイプ」を選ぶことにしたのです。
FlexispotかSANODESKか
天板と脚が別々のものを選ぶということで、まず探したのが脚です。
最初は、Flexispotというブランドの脚にしようかと思っていました。
Flexispotは、家庭用自動昇降デスクの中では、トップブランドと呼んでも差し支えないくらい、有名なブランドです。
自動昇降デスクを探す際は、Flexispotのような専業ブランドで探すか、アイリスオーヤマ、山善のような、いろんなオフィス用品を扱っているブランドが一般的なようです。もしくはAmazonに出てくるよくわからないブランドのものを買うか。
まず、個人的には、家電製品に該当するということで、保証がそれなりにしっかりしてそうな、Flexispot、または山善、アイリスオーヤマを選ぶことにしました。
で、Amazonや各社の公式HPをずーっと舐めるように見ていたのですが、
山善やアイリスオーヤマは、家庭用の自動昇降デスクを販売しているものの、天板付のタイプがほとんどだったんですね。今回は、「天板と脚が別々のタイプ」を探していたので、結果的に、「Flexispot」を選ぼうと思っていました。
しかし、結局選んだのは、「SANODESK」というブランドになります。
SANODESKには公式HPもありませんし、最初は検討するブランドにも入っていませんでした。
しかし、調べていくうちにわかったことがあります。SANODESKはFlexispotのセカンドブランドで、サードパーティー(Amazonや楽天など)専用ブランドであるらしいです。つまり、SANODESKとFlexispotは、品質レベルはほぼ同じ、であることが言えそうです。
そして、もう1つ特徴が、FlexispotもSANODESKも、セールやクーポンを発行しています。そして、実は、SANODESKの方がセールになっている可能性が高いらしい、つまりSANODESKの方がお得に買えるそうなのです。
もしかすると、Flexispotのブランド戦略かもしれませんね。本体ブランドはブランドイメージを高めるために値引きを抑えつつ、サードパーティーブランドは時々に応じてフレキシブルに値段設定する、という戦略かもしれません。
というわけで、お得さからSANODESKを選択。Amazonのセールで購入。35%OFFでした。
私が買ったモデルはこちらです。
SANODESKのEC5シリーズの特徴とは?
今回私が選んだのは、SANODESKの中でも、EC5というシリーズになります。私が気に入った点(特徴)を列挙していきます。
デュアルモーターで快適な昇降
自動昇降デスクを選ぶ際に、まず意識したいのが、「モーターの数」です。片脚だけにモーターがついている、シングルモーターと、両脚についているデュアルモーターがあります。一般的な両者のメリットはこちら。
- シングルモーターのメリット:安い、軽い
- デュアルモーターのメリット:昇降時のスピードが速い、重い分安定している
ということで、私はデスクの安定性と昇降時のスピードを重視して、デュアルモーターを選びました。ちなみにこのSANODESK、デュアルモーターの中ではかなりお手頃なのもポイントだと思います。
メモリ機能で高さを記憶
もう1つの特徴は、メモリ機能です。メモリ機能があることで、ボタン1つで、自分の好きな高さまで調節できます。SANODESKのEC5は4つまで高さを記憶することができます。
昇降範囲は62㎝~127㎝と割と可動域広め
最後が、可動域の広さです。昇降範囲は62㎝~127㎝と、自動昇降デスクの中でも可動域は広いほうです。
天板選び:Flexsipotの160×70㎝を選んだ理由
続いて天板選びです。天板は、Flexsipotの160㎝×70㎝を選びました。家庭用のデスクとしては、まあまあの大きさの天板になると思います。
天板の大きさ=メモリの大きさ。大きいほうが作業効率は上がる
まず、大きさですが、一般的には、大きければ大きいほどいい、と言われています。テーブルの大きさ=メモリの大きさとも言われており、一度の処理能力は、テーブルが大きければ大きいほど高くなります。特に、自分をADHDだと思っている人は、本当に大きいテーブルを選ぶことをお勧めします。
世の中には180㎝や200㎝の天板もありますが、部屋の幅を図ったところ、165㎝くらいだったので、160㎝前後で天板を選ぶことにしました。ちなみに、SANODESKは天板120㎝~180㎝まで対応しているそうです。
ホームセンターにも行ってきました。ただ手間がかかりそうなので、今回は通販で
というわけで、天板選びを行うわけですが、主に、天板を選ぶ方法は、3つの方法があります。メリット、デメリットを以下に記載します。
Flexispotの正規品を買う
一番ベーシックな方法になりますね。もちろん僕も最初これを検討しました。
- メリット:サイズがFlexispot、SANODESK仕様なのでちょうどよい。
- メリット:脚と取り付けしやすいように穴が開いている。
- デメリット:バリエーションは少なめ。値段はそこそこ。
ネットで他のお店から探す
インターネットでは、いろいろなお店が天板を販売しています。
たとえば有名なところだと、KANADEMONOはセミオーダーで天板を作ってくれますし、ウッディヨネダも1㎜単位で好きな大きさにオーダーが可能です。
- メリット:バリエーションが圧倒的に豊富。専業メーカーもいくつかある。
- デメリット:オーダーのため、ある程度の知識がないと、どういうものが出てくるのか想像がつきづらい。穴あけ等の作業も自分でする必要あり。
- デメリット:送料がかかる分、値段はそこそこ張る。(安いものもあるが、質はいまいちな印象)
ホームセンターで購入する。
ホームセンターにも天板(というか板)は売っています。大きめのホームセンターであればたいていのところでは売っていると思います。
- メリット:とにかく安い。(おそらく物流コストが安いから)
- メリット:自分で加工するので、オーダーが自由自在。
- デメリット:天板の製品そのものの種類は限られており、欲しいものが見つかるとは限らない。
- デメリット:穴あけはもちろん、ニス塗りやペンキ塗りなど加工を自分でする必要あり。
今回は、ホームセンターと公式で悩みましたが、ペンキ塗り、ニス塗りを自宅で行うのはハードルが高い、ということで、Flexispotの公式で買うことにしました。
組み立ては一人だとハードル少し高い。そして、思わぬアクシデント。
オーダーして、いずれも3日くらいで届いたので、さっそく組み立ててみました。
組み立ては1人だとちょっとハードル高いかも。
組み立てですが、電動ドライバーは必須です。安いので全然問題ありません。(僕も数年前に楽天で3000円くらいで買ったものを使っています。)
また、1人で組み立て、できなくはないですが、割とハードルは高いです。なぜなら、重量があるから。脚で約30㎏、天板で20㎏あります。最後、私は脚を立ててから、天板を上に載せて固定しましたが、さすがに、天板を載せるのは、妻に手伝ってもらいました。
組み立て自体は説明書を読んでいけば簡単に行うことができます。作業自体は1時間程度、といったところでしょうか。
穴あけは正規品でも必要だった(涙)
正規品を買ったのはいいものの、一つトラブルがありました。正規品は穴をあける必要がない、と思っていたのですが、コントロールボックスを固定するのに、穴をあける必要があったのです。
というわけで、急遽穴あけ用のドリルを購入。電動ドライバー用の安いやつで十分だと思います。調べたところ、100円均一で売っているキリみたいなものでもいいみたいです。
自動昇降デスク。使ってみてよかった点・悪かった点
買ってみて約2週間。使ってみた実感を書いてみます。
良かった点:明らかに姿勢がよくなった
まず1つは、座っている姿勢が明らかに改善されている、のが自分でもわかります。僕はもともと猫背気味で、意識しないとすぐ椅子からずり落ちてしまう、いわゆる仙骨座りの体制になってしまうのですが、机を変えることで、そういったことは減ったように思えます。
また、あんまり使わないんですけど、立って作業をするケースもあります。いい気分転換にもなりますし、これはこれでよかったな、と思いました。
あと、これまで、椅子の高さに対して机が狭かったので、とても座りづらかったんですが、机も高くなったことで、これも解消されました。
良かった点:天板の広さは正義。作業効率もUp
次に、やっぱり天板の広さが広くなったことも、仕事面ではプラスになっています。本とモニターとPCをかぶらずに置けるのはいいですね。作業効率も、心なしか上がった気がします。(というか、全体的に疲れにくくなりました。これは姿勢が良くなったことも影響しているかと思います。)
悪かった点:SANODESKの脚でFlexsipotの天板を使う場合は、追加で穴あけが必要!?
悪かった点は特にないのですが、やはり、追加で穴あけが必要なのは、想定外でした。
※調べたところ、Flexispotの脚でも追加で穴あけが必要なようです。
コントロールボックス用の穴が開いていないのはなんでなんでしょうね…お手軽に始めたい人にとっては、少しだけハードルが上がるかもしれません。
結論:自動昇降デスク、テレワーク派には超おすすめ。
まだ自動昇降デスクを使い始めて2週間そこそこですが、明らかに快適に仕事が出来ています。投資金額は全部で5万円弱くらいでしたが、寝てる時間の次に多いデスクに向かっている時間の姿勢が改善されたのは、個人的には大きなポイントかな、と。
年間120日×1日8時間机に向かっているとしたら、約1000時間もの間机と暮らすことになります。5年使うとしたら5000時間。1時間あたり10円で快適になるのは、かなりメリットが大きいように感じます。
30代半ばを過ぎて、悪い姿勢でいることが段々つらくなってきました。姿勢を保ち、快適に仕事をするためにも、自動昇降デスクは、検討の余地大いにありです。お勧めです。
それではごきげんよう。