ファッションを仕事にしていた期間が長いこともあり、よく、「どういったファッション着ればいいの?」と言われます。
今回は、ネクタイの話です。もはや、仕事で絶対ネクタイをしなければならない、というのは昔話で、今は、多くの人が、ノータイで普段過ごしています。
もちろん時代の変化に合わせて、ネクタイを締める/締めないが変わってくるのは当たり前です。しかし、フォーマルなシーンというのも、30代になると増えてくるもの。そういった時に、ネクタイを持っていない、または、シーンにふさわしいネクタイを持っていないというのは、ちょっと恥ずかしいですよね。
大人が持っておくべきネクタイはどういうものなのか、私はソリッドタイだけ持っておけばいいと思っています。今回は、ソリッドタイとは何か、どういったものを持っておくべきなのかについて、解説します。
>>>ネクタイと一緒に合わせたい、シャツについてはこちらで解説
ネクタイの基本である、ソリッドタイとは?
ネクタイの中でも、よく出てくる言葉が「ソリッドタイ」です。
ソリッドタイとは、無地のネクタイのことです。最も定番のネクタイと呼ばれています。
ネクタイの本場?とも言われるイタリアでも、このソリッドタイを使ったコーディネートというのは良く見られます。無地が故に、どんな場面でも合わせやすく、コーディネートに困ったときのお助けアイテムとしても活躍するアイテムになります。
ソリッドタイはなぜ必要?30代が持っておいた方がよい理由とは?
では、なぜ、30代は、ソリッドタイを持っておくべきなのでしょうか。理由は2つあります。
1つは、まず、ソリッドタイが定番であるということ。定番というのは、それだけいろんなシーンで使えて、いろんなスタイルに合わせることができるということです。逆に言えば、この定番を外すと、コーディネートが決まらないな、というシーンがあるかもしれません。定番品を持っておくということは、それだけ重要なのです。
もう1つは、フォーマルシーンで活躍する、ということです。冠婚葬祭はもちろん、ビジネスでも重要なシーンや、セレモニーのシーンでは、基本はソリッドタイを着用することがマナーです。普段着がカジュアルダウンしてきているからこそ、ネクタイを締めるシーンというのはフォーマルシーンに寄ってきているわけです。そういう意味でも、よりフォーマルシーンで活躍する、ソリッドタイをまず持っておくべきだと考えます。
ソリッドタイを選ぶポイントは?
では、ソリッドタイは、どのように選ぶべきでしょうか。選ぶポイントについて解説します。
1.素材でソリッドタイを選ぶ
まず1番は素材です。ネクタイの素材の基本はシルクです。なので、ソリッドタイもシルク100%のものを選ぶことがお勧めです。
一方で、シルクはお手入れが結構大変で、汚れやすいというデメリットもあります。その点で注目されているのが、ポリエステルです。ポリエステルは化学繊維で、安くてお手入れも比較的楽です。もちろんシルクのホンモノの光沢にはかないませんが、安くてもいいや、という方は、思い切ってポリエステルを選んでもよいかもしれません。
他にもウールや綿、麻などがありますが、いずれもカジュアル用のネクタイになります。フォーマルシーンで使うのであれば、基本はシルク、もしくはポリエステルを選んでください。
2.織り方でソリッドタイを選ぶ
素材の次は織り方です。ソリッドタイは、主に2つの折り方があります。
ネクタイの織り方:サテン
1つは、サテンと呼ばれる織り方です。サテンは表面がツルツルするように織る織り方で、光沢ある生地になり、フォーマルシーンにぴったりです。一方で、傷や皺が付きやすい織り方になります。
ネクタイの織り方:ツイル
もう1つは、ツイルと呼ばれる織り方です。こちらの方がネクタイには一般的な織り方です。一般的にサテンに比べて厚地でマットな質感になります。
個人的には、結婚式などのセレモニーではサテンのネクタイ、それ以外はツイルのネクタイをおすすめします。
3.色でソリッドタイを選ぶ
最後は色です。色は、
ネイビー・黒・シルバー
を必ず持っておいてください。それを持っていれば、あとは何を足してもらっても大丈夫です。
ビジネスシーンで最もベーシックなのがネイビータイ、葬儀には絶対黒、結婚式にはシルバー(白をつけている人も多いですが、白よりシルバーのほうが汎用性が高くおすすめです。)逆に言えば、この3本さえ押さえておけば、他にネクタイは必要ないともいえるでしょう。
ソリッドタイでおすすめのブランド5選
では、大人として、持っておきたいソリッドタイ、おすすめのブランドを紹介します。
普段使いでこだわりがない人におすすめするネクタイ2選
まずは、あまりこだわりがない人のための、ポリエステルのネクタイを紹介します。
AOKI(アオキ):洗えるネクタイ
まずおすすめは、アオキのネクタイです。ベーシックなネクタイですが、さすがはスーツ専業メーカー。しっかりとした作りになっています。ポリエステルで、洗えるというのも魅力ですね。ツイル素材で、比較的しっかりとした質感になっているのもおすすめポイントです。
よくAmazonではセールをしているので、セールのタイミングで狙うのがオススメでしょう。
Amazonのレビューを紹介します。
- 必要十分です。安っぽさもありません。5000円位のネクタイよりこっちを多く使ってます。満足。
- ネイビー1を購入したがシンプルなデザインでとても気に入っている。クリーニングにわざわざ出す必要がなく、自宅で洗濯できるのは楽でいい。
DORESSCODE101(ドレスコード101):フォーマルタイ
こちらもポリエステルのフォーマルタイになります。ブラックのサテン地ですが、そこまで光沢があるタイプではないので、冠婚葬祭(というか葬儀)におススメです。もし黒のタイを持っていないのであれば、1つは必ず持っておいた方がいい、そういう意味でお勧めです。
Amazonのレビューを紹介します。
- 品質云々はさておき、安価に入手出来て満足です。化繊ですので、高級品のような質感はありませんが、値段を考えれば、多少雑に扱っても気にならないのが良いですね。
- お手頃で、紐で簡単装着では無いものを探していて こちらのネクタイにしました。洗濯もできるタイプで使いやすそうです。注文した次の日に届きました。
せっかくだからちょっといいものを持ちたいあなたにおすすめのネクタイ3選
あああ
アザブザカスタムストア:ソリッドタイ
麻布テーラーが手掛けるシャツ・ネクタイブランドであるアザブザカスタムストア。こちらのネクタイは、値段の割に質が高いことで知られています。シルク100%で、芯地もしっかりとしています。個人的にはシルバータイはここが最もお勧めです。
Amazonのレビューを紹介します。
- 娘の卒業式のため買いました。普段はスーツを着る事はなく、数年ぶりのスーツでした。黒にピンクのネクタイは、映えも良く、役立ちました。やや光沢があり、高級感充分でした。初めて家族で写真館で撮影して頂きましたw。
- レッドを買いました。大剣幅は8cmと書かれていましたが、長さが書かれていなかったので少し買うのをためらいましたが買いました。2,3日すると届いたので、長さを測ったら約145cmと一般的な長さで、私にもちょうど良い長さで良かったです。また、生地は結構肉厚で、手触りもなめらかです。届いたとき、商品は4つ折りになっていたので、多少たたみじわが付いていますが、気になるほどではありません。使っているうちに消えると思います。写真は商品の裏側をとったものです。
LUIJI BORRELLI(ルイジ ボレッリ):ソリッドタイ
ここから先は趣味の世界かもしれません。イタリアの名ファクトリー、ルイジボレッリのネクタイです。もともとはナポリのシャツメーカーでしたが、1980年代からは、トータルコーディネートを提供するラグジュアリーブランドに変貌を遂げつつあります。
中でも有名なのがネクタイです。イタリアらしい発色の良さ、シルクの素材の良さ、縫製の丁寧さなどが特徴です。きちんとスーツを楽しみたいのであれば、持っておきたいネクタイですね。
TIE YOUR TIE(タイ ユア タイ):セッテピエゲソリッドタイ
最後はタイユアタイです。フィレンツェ生まれの同ブランドは、世界でも最高峰のネクタイブランドとして知られています。
中でもセッテピエゲと呼ばれる、7つ折りのネクタイが有名です。その質感のすばらしさは、まさにラグジュアリーといったところでしょう。このクラスまで来ると普段使いも難しいですが、個人的には一本持っておいて損はないと思っています。(私のクローゼットにも眠っています)
カジュアル全盛期の今だからこそ、きちんとしたソリッドタイは持っておこう
カジュアル全盛期になって、ネクタイをする機会はすっかり少なくなりました。しかし、だからこそ、フォーマルシーンでは、適切なネクタイを選んで、恥ずかしくないようにしたいですね。
黒・ネイビー・シルバーのソリッドタイ。この3つを持っておけば、基本的にはどんなシーンでも対応できます。他のネクタイはさておき、この3つを持って、フォーマルシーンでも恥ずかしくないようにしましょう。
それではごきげんよう。