ファッションを仕事にしていた期間が長いこともあり、よく、「どういったファッション着ればいいの?」と言われます。ファッション初心者の方が、「ダサく」ならないためのコーディネートは何か、ユニクロ一辺倒な人が脱ユニするにはどうすればいいか、そういうことを中心に紹介しています。
リュックに続き、今回は、「トートバッグ」を紹介していきます。私個人は、トートバッグをほとんど持たない(1つだけ持っています。)が、世間ではまだまだ人気のトートバッグ。特にジャケットを着るような仕事だと、確かにリュックより重宝するケースも多いかもしれませんね。
というわけで、特にビジネス、ビジネスカジュアルのシーンで使えそうなトートバッグについて、選び方と、コスパ的におすすめのブランドを紹介していきたいと思います。
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ビジネスシーンで持つべきバッグは?1つは持っておきたいトートバッグ
おすすめのトートバッグ論に入る前に、まずは、ビジネスシーンでどういうバッグを持つべきかどうか、ちょっと整理してみましょう。
ビジネスバッグでリュックはOK?、どこまで許せる?
ビジネスでも使えるバッグを探したい、、、って思った時、どういうバッグを思い浮かべますか?だいたい、3パターンのアイテムを思い浮かべることが多いと思います。
1つはブリーフケースです。
ブリーフケースは、ひと昔前では、ビジネスシーンではごくごく一般的な形でした。(私も新卒の時に1つ買いました。)が、今、ビジネスもカジュアル化が進んだ中では、ちょっとシーンにそぐわないな、というケースも増えているように思えます。(ジャケパンスタイルにブリーフケースだと、違和感があるケースも見て取れます。)かつ、カジュアルでは全く使えない、というのが、ネガティブポイントですね。
次はトートバッグです。
トートバッグは、かっちりした仕事を除けば、ビジネスでも全く問題ありません。むしろジャケパンスタイルの場合は、こちらの方が全体のバランスはよくなります。カジュアルで使う場合も、もともとトートバッグ自体がカジュアルなものですから、まったく問題ありません。
最後はリュックです。
リュックは、ビジネスシーンではNGな場合も多いです。確かにスーツ着て革靴履いて、リュックっていうとちょっと違和感感じますね。(逆にジャケット着ないようなビジネススタイルなら、まったく問題ないと思います。)さらに、これは個人的な意見ですが、上のような四角いリュックって、どうしてもオシャレじゃないように見えてしまうことが多いように思えます。(どちらかといえば上級者向けですね。全体のシルエット作りづらいですし。)
これらの観点から、仕事メインで使うバッグを探しており、また、ジャケットを割と着るようなシーンが多い場合は、まず、トートバッグから選ぶのがよいのではないでしょうか。
2Wayバッグや3Wayバッグはあり?
バッグを選ぶときに、2Wayバッグや3Wayバッグを選択肢に入れる方も多いかもしれません。確かに、下記のようなバッグは、Amazonでもベストセラーになっていたりで、人気が高いと思います。これについて評価してみましょう。
これはブリーフケースにもリュックにもなるパターンですね。個人的にはあまり、このようなタイプのバッグはお勧めはできません。
なぜかというと、やっぱり、用途を多くすると、その分、構造がごちゃごちゃしてきて、全体がすっきりしないんですよね。たとえば上の場合、リュックとして使うなら、完全に右側についてる手提げはいらないわけです。そういった無駄な装飾とファッションって、どこかやっぱり相反するところがあるので。
あと、2Way、3Way買っても、使い方いろいろ試すのは最初のうちだけで、実は1パターンしか使わない、っていう経験した方も、多いのではないでしょうか。僕の場合はだいたいそうです(笑)なら、最初から機能的で美しい1Wayを買った方が、コスパ的にはよいと思いますね。
ビジネスにも使えるトートバッグ、選ぶポイントは?
では、ビジネスにも使えるトートバッグという点で、どういったものを選べばよいか、見ていきたいと思います。
ビジネスで使うなら、収納力は意識したい。
まず1番は、ビジネスで使うものがきちんと入るかどうかですね。多くの人は、こういったものを入れているのではないでしょうか。
- PC(ノートPC)
- PCアクセサリ(充電器、マウス)
- スマホ充電器、イヤホン
- 財布、名刺入れ
- ノート、ペン
- ファイル
- 本
これらが過不足なく入るのは、ビジネスバッグとしてはマストだと思います。まずは自分の普段の持ち物を洗い出して、パソコンやA4の書類、付属品がちゃんと入るかをチェックしたほうがいいですね。トートバッグの多くは、中に仕切りがついていたりしますので、その辺もチェックはしたいところです。
とはいえ、多機能を追い求めすぎるのも考え物です。仕切りが多くなればなるほど、1つあたりの容量は少なくなりますし。最低限、2つ~3つ程度に仕切られていたり、1つ、2つポケットがついているくらいがちょうどよい気がします。
また、蓋の部分にファスナーがあるかどうかもチェックしたいですね。一般的に、ファスナーがあったほうが防犯面やセキュリティの面では安全だと言えるでしょう。
きちんと自立するかどうかも意外と重要
意外と重要なのが、床に置いた時に、きちんと立つくらいのマチがあるかどうか、というところです。
ビジネスで使うシーンを想定すると、客先での打ち合わせなどでは、床に鞄を直接おくケース、などが想定されます。また、カジュアルで使う場合でも、たとえば公園等に持っていくケース、などが想定できます。その時、自立するかどうかというのは意外と大事です。中のものを守るという意味でも、きちんと自立する形、素材を選ぶとよいでしょう。また、底に鋲があるものは、それだけで下の革部分を守ってくれます。
ビジネスシーンのバッグ、素材はレザーが無難?
素材選びも重要なポイントです。ここは、マットな素材のレザーをおすすめします。最も無難で、汎用性が高いからです。
ナイロン素材やキャンバス素材のトートバッグもありますが、いずれもビジネスに使うにはちょっとチープです。(キャンバストートと言えば名作LLビーンがありますが、仕事だとちょっと合わないケースがあるかもしれません。)
一方で、レザーと言っても、型押しやエナメルとかは避けたほうがよいでしょう。特に、冠婚葬祭では、型押しは避けたほうがよいと言われています(殺生を連想させるので)。もちろんオシャレとして楽しむ分にはいいのですが、TPOの広さを考えれば、マットな質感のレザーがベストだと言えます。
ハンドルの長さもポイント。どっちつかずは避けて。
最後が手元(ハンドル)の長さです。トートバッグも、肩からかけるか、手で持つかで、必要なハンドルの長さが変わってきます。
ここについては、好き嫌いがあるので、どちらでもよいと思います。私の場合、カジュアルでも使うことを念頭において、肩掛けできる長さを選んでいます。もし、手持ちだけで割り切るなら、短めでもOKです。
どっちつかずは、デザイン的にもいまいちで、かつ、肩でかけるにも、手で持つにも、使いづらくなるので、避けたほうが無難です。
コスパ抜群!3万円以下で買える、レザートートバッグ3選
ここまでで、黒のレザートートが、ビジネスカジュアルで持つなら、まあまあ良いな、と思った人もいるかと思います。ただ、黒のレザートートって、値段も質もいろいろなので、どれを買えばいいかわかんない、という人もいるでしょう。ここでは、コスパ重視で選ぶなら、どのトートバッグがおすすめかについて、おすすめブランドを3つ紹介します。
1.MURA(ムラ)
まずは、岐阜に拠点を構えるブランド、MURAです。
「ファッションをもっと楽しんでいただきたい。そんな想いから、毎日の暮らしに馴染み、安心してお使いいただけるものづくりを行う」ことをモットーとしており、コスパがよい革小物、バッグを作っているブランドです。
ここのレザートートは、値段もアンダー2万円とお得で、かつ、そこそこ質の高いバッグを作っています。ややツヤが残るレザーの表面に、ナイロンの内側。ポケットなども配置され、ジッパーもついており、ビジネス用のトートバッグとして必要な機能を満たしていると思います。
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2.HushTag(ハッシュタグ)
HushTagも日本で生まれたD2Cブランドです。イタリアやドイツなどにも卸されているモンゴルレザーを使ったバッグ、ということで、モンゴルレザーに特化してレザーバッグを作っています。そのブランドの代表的なトートバッグがこちらです。
モンゴルレザー自体がいいレザーか、と言われると、特にそういうわけでもなさそうですが、バッグのクオリティ自体は悪くないです。革のなめしからポケットなどまで、よく考えられて作られていますね。ファスナーもしっかりつけられています。
また、このブランドは原価を開示しており、原価率は約4割(8782円)となっています。実際の売価からしてみても、妥当な線だと思います。
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3.Business Leather Factory(ビジネスレザーファクトリー)
ビジネスレザーファクトリーは、バングラデシュでの製造にこだわったバッグブランドです。バングラデシュで工場を持つことで、低コストの生産で高品質なモノづくりをしていることが特徴です。
こちらの本革トートバッグは、その低コストを生かし、高品質なアイテムを低価格で作っています。形は正直普通のトートバッグ、レザーも普通ですが、価格がアンダー2万円で出てくるのは、まさに企業努力の賜物でしょう。底鋲が売っていたりと、上記2つに比べてより実用的な作りになっています。
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万能レザートートを1つ持っておけば、ビジネスでもカジュアルでも使える
基本はリュックやさこっしゅなど、カジュアルなバッグを持つ人でも、ブリーフケースやクラッチバッグが好きな人でも、トートバッグは、1つは持っておいたほうがいいアイテムです。悩んでいるのであれば、ある程度質が良くて、丈夫で、コスパがよいものを選びましょう。ここで紹介したブランドであれば、そんなに外れはないと思います。では最後に一言。
ブリーフケースやリュック持って冠婚葬祭には行くな。
それではごきげんよう。